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「常滑焼・万古焼の急須フェア」
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大樋焼から、大樋年郎 作のつくね香合のご紹介です。
香合とは、主に茶道で使う香を入れておく器で
棚や床の間に飾ったりして、鑑賞の対象となります。
炉用は練香を入れるので陶磁器製になります。
風炉用は香木を入れるので、漆器となります。
大樋焼とは加賀金沢大樋で作られる楽焼のことです。
寛文6年 加賀藩主 前田綱紀は裏千家4代 仙叟宗室と
楽焼工土師長左衛門を招いて、貞享3年土器窯を金沢の大樋町に築いて
抹茶器を作らせて、長左衛門は仙叟宗室の考案で、様々な楽焼を作りました。
この時、長左衛門は地名の大樋を姓としました。
明治の廃藩置県で一時休業しましたが、奈良理吉が8代長左衛門を名乗って
業統を次いで現在に至ります。
大樋年郎は、10代大樋長左衛門襲名の前の若き日の名前です。
大樋焼特有の飴釉が使われていますが、織部釉に近い、渋くて濃い色が
出ています。
作品名の「つくね」とは形などを表わしているわけではなく
「つくねる」という意味で「手でこねて丸くして、こね上げて作る」
ことから、この名前が付いているようです。
この香合は複雑な形をしていますが、外側全体に布目が付いており
麻布などの粗めの布で、布目の跡を付けて模様とデザインとしています。
重厚感のある落ち着いた香合です。
径 約7㎝ 高さ 3.5㎝
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