髙木治郎兵衛 作の灰匙のご紹介です。
灰匙とは、茶道で使う炭道具の一つで、灰を蒔いたり灰形を作る用具で
炉用(11月から4月)と風炉用(5月から10月)で異なります。
炉用は大ぶりで、多くは煮黒目の桑柄が用いられます。
風炉用は小ぶりで、共柄か竹皮巻となっています。
この灰匙は桑柄で大ぶりなので、炉用となります。
また、灰匙には利休形と少庵形があり、利休形は柄に差し込みになっており
少庵形は鋲打ちになっています。
この灰匙は桑柄に先の皿の部分が差し込まれているので
利休形となっています。
灰匙は先の皿の部分の大きさや角度、微妙なカーブなどが、作者によって
少しずつ異なり、それぞれの特徴となっています。
この灰匙の桑の柄は、楕円の八角形となっており、柄の根元と先の方では
太さが緩やかに異なっており、使いやすくなっていると思われます。
灰匙は炭点前など人前で使う道具ですので、ある程度のレベルのものを
使いたいという方には最適です。
長さ 22.5㎝ 幅 6.5㎝