清水焼から昭阿弥 作の湯さましの
ご紹介です。
湯さましとは、煎茶を頂く時に湯を急須に
注ぐ前に湯を冷ますために
一旦溜めておく器です。
飲み頃の温度の湯はお茶をより一層美味しく
してくれるので、特にいいお茶に使いたい
器で煎茶道では必須のアイテムとなります。
上から見ると花びらのような形をしており、
胴は丸みを帯び口は反り型になっています。
薄手の磁器製で持つと軽くて繊細さを
感じます。
唐子(からこ)が色絵で描かれていて、
淡くてやわらかくやさしい感じがあります。
2種類の緑色、黄色、朱色、染付など多くの
色が使われていて、とてもきれいです。
「唐子」とは中国風、特に唐代の服装や
髪型をした童子の総称です。
元来は風俗画の主題ですが、中国趣味に
基づく工芸意匠などに多く見られます。
こちらは五人唐子で茶道具にもこの柄が
よく見られ、昔から使われているようです。
高台の部分には、雷紋が描かれていて
更に雰囲気が出ています。
雷紋など染付も薄い色が描かれており、
全体に淡い雰囲気が出ています。
幅 8㎝ 奥行 6.8㎝ 高さ 4.5㎝
容量 100㏄(満水時)