-
高取焼 藤崎弘誠 比古窯 茄子 茶入 仕服付
¥39,930
高取焼の茄子茶入のご紹介です。 高取焼とは福岡県のやきもので1600年に 黒田長政が筑前福岡に転封した際に 慶長の役(朝鮮出兵)で長政に従い来日した 八山(高取八蔵)が、命により開窯したのが 始まりと言われています。 黒田家の御用窯として盛況を見せ、 遠州七窯の一つとなっています。 この茄子茶入は唐物茶入の形を基本として やや下膨らの丸形で茄子の形に似ていること から、その名があります。 唐物茶入の中で、この茄子形が最上位と されています。 この茶入は艶のある茶色の釉薬がベースに 掛けられ、濃く深い色は高級感があります。 正面の釉薬の垂れは黄土色や白色の複雑な 窯変が見られ面白い景色が見られます。 端正な形で見た目の重厚感はありますが、 手挽き成形で大変軽く、とても高い技術が 注ぎ込まれています。 仕服は「花色龍丸紋緞子」という裂地が 使われており、落ちついた紺地に龍の丸紋が 付けられています。 茶入本体 胴径 7cm 高さ 6㎝ 口径 2.6㎝
-
丹波焼 文琳(ぶんりん)茶入 仕服付
¥30,250
丹波焼から文琳(ぶんりん)茶入の ご紹介です。 文琳とは林檎の異名でその形が林檎に 似ていることからそう呼ばれています。 文琳茶入は濃茶を入れる唐物茶入の一種で その中でも茄子と文琳は最上位にあると いわれています。 特に文琳は釉薬の景色が美しく古来から 名物が多くなっています。 この茶入は茶色の釉薬の上に黄土色の釉薬の 垂れが見られ侘びた風合いが特徴と なっています。 艶が抑えられた雰囲気は重厚感を感じさせ 飽きの来ない永く使える茶入といえます。 仕服は「雲珠緞子」(うずどんす)で 名物裂の一種となっています。 雲の形を珠状に文様化した雲珠文様からの 名称で上下に向きを変えて組み合わせ 段々に重ねた図柄です。 色変わりの雲珠文様が三段になっており 変化と高級感のある裂地となっています。 茶入本体 胴径 7㎝ 高さ 8㎝
-
中川竜次 作 肩衝(かたつき)茶入 高取釉 仕服付 一重蔓唐花
¥19,800
SOLD OUT
中川竜次 作の肩衝(かたつき)茶入のご紹介です。 肩衝茶入とは、茶入れの形の一種で、文字通り 肩が衝いているのでこう呼ばれています。 胴の部分が膨らみがあり、上下は緩やかにすぼまっていて バランスのとれた形をしています。 釉薬は九州の高取焼の釉薬の雰囲気を再現しています。 濃い茶色の釉薬の正面に黄土色の釉薬が一筋垂れており 釉薬の表面には艶があります。 仕服は「一重蔓唐花」の裂地が使われています。 紺、緑、ベージュ、茶、黄など間道を想わせる ストライプ状の柄の上に白い唐花が織り込まれており 手の込んだ文様なのに、さわやかなデザインとなっています。 胴径 6㎝ 高さ 9㎝
-
茶入 中興名物 瀬戸 金華山窯 飛鳥川写 龍喜窯 仕服付(吉野間道)象牙蓋
¥20,350
中興名物 瀬戸 金華山窯 飛鳥川を写して龍喜窯で作った 茶入のご紹介です。 小堀遠州が堺で初見した時、本人もまだ若く茶入も新しく 思われたが、年を経て伏見で再見した所、茶入がいかにも 古色を帯びていたので、過ぎし年月とも思い合わせて 古今集の「昨日といひ今日とくらしてあすか川ながれて はやき月日なりけり」の歌を引いて「飛鳥川」と 命名したと言われています。 小堀遠州は入手後たびたび茶会に用いて愛蔵したが のち公金流用事件が起きた際、酒井忠勝に格別の厚誼を受けた 御礼に贈ったと伝えられ、出羽庄内(鶴岡)侯酒井家に 伝来しました。 撫肩ながら丹精で気品に満ち、柿金気地に瓶際から肩一面に 黒褐釉がかかり、わずかに一条黒なだれが置形を なしています。 ことに釉面の艶高さが見どころとなっています。 吉野間道の仕服と象牙蓋が付いています。 茶入 胴径 6㎝ 高さ 9㎝ 仕服 正絹 象牙蓋
-
よし三 作 色変わり 四滴(してき)茶入
¥22,000
よし三 作の四滴(してき)茶入のご紹介です。 「四滴茶入」とは、「四つ茶器」とも言われ、 弦付(つるつき)・手瓶(てがめ)・油滴(ゆてき)・水滴(すいてき)の 4種類を総合しても名称で、個々別々に使用します。 陶磁器で薄茶器、または替茶器に用います。 それぞれ、黒釉、織部、三島、黄瀬戸とすべて異なる釉薬で作られており 風合いのの違いを楽しんで頂けます。 牙蓋は一つだけ付いています。
-
龍喜窯 茄子茶入 大名物 国司茄子(こくしなす)写
¥33,000
SOLD OUT
龍喜窯から茄子茶入のご紹介です。 茄子茶入とは、濃茶を入れる茶入の形状の一種で、唐物茶入の形を基本として やや下膨らの丸型で茄子の形に似ているので、この名前があります。 古来から茶入の中で、この茄子型を最上位とし真の点前などでも用いられます。 その中でも特に有名なものにこの「国司茄子」(こくしなす)があります。 この大名物 漢作唐物茄子茶入は伊勢の国司北畠氏が所持したので、この名前があります。 その後、若狭屋宗可に伝わり、松花堂昭乗に渡り八幡名物の筆頭とされました。 それからの伝来は不明ですが、幕末に大阪の道具屋勝兵衛が入手し 明治4年に旧若狭小兵侯酒井家へ入り、現在は藤田美術館蔵となっています。 やや尻張の理想的な茄子型で、容姿・品格とも同類中の傑作です。 総体に黒飴釉が艶高くかかり、その上に青白い釉が口縁から両面に流れて 景色を作っています。 この「国司茄子」を龍喜窯が写して作っています。 仕服は名物裂で「国司間道」(こくしかんどう)が付いています。 この裂地は聖一国師円爾弁円が宋から持ち帰った袈裟裂だと言われています。 本来の大名物「国司茄子茶入」に添う仕服の一つにこの裂地が用いられていることから この名前が付いたと考えられます。 胴径 6.5㎝ 口径 2.7㎝ 高さ 6.5㎝
-
丹波焼 森本陶谷 作 肩衝(かたつき)茶入 仕服付
¥48,400
丹波焼から森本陶谷 作の肩衝(かたつき)茶入のご紹介です。 丹波焼は兵庫県が産地で、こうした茶色の渋い土物が多く 丹波焼の特徴となっています。 その歴史は桃山時代以前よりあり大変古く、茶入や水指、花入が有名で多くなっています。 肩衝茶入とは、茶入れの形の一種で、文字通り肩が衝いているので こう呼ばれています。 この茶入は普通の肩衝茶入よりも、背が高く細長く作られており 胴の膨らみが少なく肩がしっかりと張り、スマートな印象があります。 胴にはろくろ目があり、下地の茶色の釉薬の上に黒褐色の釉薬が かけられています。 裏底の糸切の部分は、黒こげ茶色に窯変していて渋い雰囲気となっています。 裂地は紹巴萬暦緞子(しょうはまんれきどんす)で、きれいな紹巴(しょうは)裂が 使われいて、生地が柔らかく扱いやすくなっています。 萬暦とは、中国・明代の年号のことで、この時期に作られた名物裂は 「萬暦様式」ともいわれる良質な図柄のものが多くなっていて その名物裂の写しなります。 胴径 5.5㎝ 高さ 9.8㎝
-
竜次 作 瀬戸釉 肩衝茶入 仕服付(吉祥文蜀紅錦)
¥16,500
SOLD OUT
仲川竜次 作の瀬戸釉 肩衝茶入のご紹介です。 茶入とは、茶道で主に濃い茶を入れて使う器で 通常、仕服という茶入を入れる裂地が付いています。 瀬戸釉の歴史は大変古く、様々な釉薬が使われておりました。 この茶入は茶色の釉薬が使われており「古瀬戸」と呼ばれるものに 近い風合いになっています。 茶色がベースで所々黒っぽくなっている部分があり しぶくて侘びた感じが高級感を醸し出しています。 釉薬の垂れが一本あり、それが正面となっています。 茶入にも様々な形のものがあり、この肩衝茶入は文字通り 肩が衝いているからの名称で、最もよく使われる形の一つです。 肩が張り過ぎておらず、胴が少し膨らみ下へ行くほど細くなっていて 非常にバランンスがよく端正な形をしています。 仕服は「吉祥文蜀紅錦」(きっしょうもんしょっこうにしき)といって 名物裂の一つで、元々は中国の「蜀」(四川省)で産する赤染の織物でした。 蜀紅錦は蜀江錦とも書き、木瓜型や四角を組み合わせて、その内外に 花や七宝などを配し、蜀江型といわれる幾何学式の繋ぎ文様です。 通常は紅や黄茶の地色が多いが、こちらの仕服は薄いベージュ色で 何とも言えない高級感があり、やさしい色合いとなっています。 胴径 6.5㎝ 高さ 9㎝
-
萩焼 盤石窯 金本明夫 作 肩衝茶入 仕服付
¥42,900
萩焼から盤石窯 金本明夫 作の肩衝茶入のご紹介です。 茶入自体がほとんど、色の濃い茶色などが多いので その中で、数少ない、明るい色の茶入となります。 萩焼らしい、やさしい色合いに下の方と土が出ている部分は 赤みを帯びたものとなっていて変化があります。 肩衝茶入は、肩が衝いているから、この名前が付いていますが この茶入の肩は、なで肩で胴の中央膨らみが緩やかにあって 色合いのこともあり全体が穏やかな雰囲気が出ています。 正面に白い釉薬の垂れがあり、全体には細かい貫入が無数に入っていますので 使い込んで頂くと、「萩の七変化」が見られるかもしれません。 仕服の裂地の名称は「薩摩間道」となっており、こちらは名物裂の一つです。 名前の由来は不明で、類似の裂地が多いが、この裂地には梅の模様が見られます。 様々な色が使われており、茶入をより引き立てています。 胴径 6.3㎝ 高さ 9.5㎝
-
中川竜次 作 肩衝(かたつき)茶入 高取釉 仕服付 角龍
¥16,500
SOLD OUT
中川竜次 作の肩衝(かたつき)茶入のご紹介です。 肩衝茶入とは、茶入れの形の一種で、文字通り肩が衝いているので こう呼ばれています。 胴の部分が膨らみがあり、上下は緩やかにすぼまっていて バランスのとれた形をしています。 釉薬は九州の高取焼の釉薬の雰囲気を再現しています。 濃い茶色の釉薬の正面に黄土色の釉薬が一筋垂れており 釉薬の表面には艶があります。 仕服は「角龍」(かくりゅう)の裂地が使われています。 「角龍」は名物裂の一種で、やさしい緑色の生地に 金で瓦燈形の角龍を配する図案となっています。 眼をむき出し、魚風の尾をもった龍紋に特徴があります。 胴径 5.5㎝ 高さ 8.5㎝
-
龍喜窯 今城聡 作 中興名物 岩城文琳(いわきぶんりん) 写 仕服付
¥33,880
SOLD OUT
龍喜窯 今城聡 作 中興名物 岩城文琳(いわきぶんりん) 写のご紹介です。 岩城文琳は漢作唐物文琳茶入で、元は陸奥国の戦国武士 岩城貞隆が 所持していたことから、この名が付けられ、のちに伊達家の蔵となりました。 球形に近い文琳で、豊満で美しい形状をしています。 胴全面に見事な鶉斑(うずらふ)があり、これが山形に連なって 置き型をなしています。 この文琳(ぶんりん)は林檎の異名で形が似ているので、そう呼ばれています。 唐物の茶入の中で、茄子と文琳はその最上位にあるといわれ、 特にこの文琳は、美しいことで知られ、名物も多く実在しています。 この岩城文琳の中興名物は、大名物、名物に次ぐもので、元々は小堀遠州による 茶入れの格付け分類の名称となっています。 仕服は、鳥襷緞子の柄のものが付いています。 胴径 6.5㎝ 高さ 7.5㎝
-
藤山 作 瀬戸釉 肩衝茶入 仕服 本能寺緞子(ほんのうじどんす)
¥19,800
SOLD OUT
藤山 作の肩衝茶入のご紹介です。 茶入は茶道で濃茶を入れる器で、重要な道具の一つです。 普通の肩衝茶入よりも背が低くなっていますが 肩が張っているので、肩衝茶入の部類に入ります。 このように濃い茶色の釉薬は瀬戸釉と呼ばれ 水指など他の道具にも使われる釉薬です。 濃くて深い色をしており、独特の雰囲気があります。 この茶入は薄い茶色の部分も、横筋状になって出ており 特徴となっています。 「本能寺緞子」(ほんのうじどんす)という裂地の柄の仕服が付いています。 名物裂で縹(はなだ)または紺色の五枚繻子(しゅす)の地合いに 同じ薄色で青海波と宝尽し文様を織り出したものです。 縹(はなだ)とは、薄い藍色のことで、繻子(しゅす)とは 布面がなめらかで光沢のある絹織物のことです。 本能寺に伝来したことからこの名前がついたと言われています。 大名物「油屋肩衝茶入」や同「茜屋茄子茶入」の仕服裂に使われています。 茶入 径 6.5㎝ 高さ 6.5㎝
-
竜次 作 瀬戸釉 肩衝茶入 仕服(鎌倉間道)
¥16,500
SOLD OUT
仲川竜次 作の瀬戸釉の肩衝茶入のご紹介です。 茶入とは、茶道で主に濃い茶を入れて使う器で 通常、仕服という茶入を入れる裂地が付いています。 瀬戸釉の歴史は大変古く、様々な釉薬が使われておりました。 この茶入は茶色の釉薬が使われており「古瀬戸」と呼ばれるものに 近い風合いになっています。 茶色がベースで所々黒っぽくなっている部分があり しぶくて侘びた感じが高級感を醸し出しています。 釉薬の垂れが一本あり、それが正面となっています。 茶入にも様々な形のものがあり、この肩衝茶入は文字通り 肩が衝いているからの名称で、最もよく使われる形の一つです。 肩が張り過ぎておらず、胴が少し膨らみ下へ行くほど細くなっていて 非常にバランンスがよく端正な形をしています。 仕服は「鎌倉間道」といって名物裂の一つで、 源頼朝の着衣とも、鎌倉建長寺の打敷(寺院の高座や仏壇の敷物)で あったとも伝えられていますが、定かではありません。 小堀遠州所持の大名物「富士山肩衝茶入」や中興名物「凡茶入」 同じく中興名物「潮路庵」などの仕服裂として使われた 有名な裂地です。 胴径 6㎝ 高さ 9.5㎝
-
定一 作 大海茶入 仕服付 波梅鉢緞子
¥46,616
SOLD OUT
定一作の大海茶入のご紹介です。 茶入とは、濃茶を入れて手前に用いる陶製の小壺で 通常、象牙の蓋を伴い、名物裂などの仕服を着せて用いられます。 大海(たいかい)とは、茶入の形状の一種で 大ぶりで口が広く,甑(こしき)の低い平丸型のものを言います。 口の広いことから、海に例えてこの名前が付いたようです。 漢作唐物にも著名なものがみられ、和物にも同型のものがあります。 この茶入には名物裂「波梅鉢緞子」(西陣織)が付いています。 溜色の釉薬が使われいて、正面には黄土色の釉薬の垂れが見られます。 全体に丸みを帯び、肩が若干張っています。 ろくろ目が見え、薄づくりで軽く出来ています。 ろくろ技術の高さがあることが分かります。 胴径 9㎝ 高さ 5.5㎝
-
備前焼 伊勢崎競 作 肩衝茶入 仕服2つ付
¥85,800
SOLD OUT
備前焼から伊勢崎競 作の肩衝茶入のご紹介です。 濃い茶を入れるための茶入れで、このように肩が衝いていて 縦に少し長い形を肩衝茶入と呼んでいます。 茶入れの形としては、非常にメジャーな形で よく使われるものとなっています。 正面の窯変が非常に激しく、備前ならではの変化が特徴的です。 その窯変部分に「くし目」が入れられており、デザインの一つとなっています。 正面の真裏は黒褐色でとても渋い雰囲気が出ています。 この裏面にも、くし目が入れられています。 仕服は初めから2つ付いており、入れ替えて使って頂けます。 仕服の裂地の名前は、「二重蔓牡丹」と「段織市松」で対照的な柄です。 雰囲気をがらりと変えて使うことが出来ます。 径 6.5㎝ 高さ 9㎝
-
笹田有祥 作 珠光文琳写 茶入 仕服付(有楽緞子)
¥39,600
SOLD OUT
大名物「珠光文琳茶入」の写しの茶入のご紹介です。 笹田有祥の作で、濃茶を入れる茶道具です。 「珠光文琳」とは漢作唐物の茶入れとなります。 この名前は、村田珠光が所持していたことによりますが のちに津田(天王寺屋)宗及が所持したことから 天王寺屋文琳、宗及文琳ともいわれています。 天正八年(1580年)織田信長が津田宗及から召し上げましたが 翌年に返還されました。 その後、堺の浪人袴田内匠、細川三斎、徳川将軍家、南部家に伝わりました。 豊満にして気品高い形姿で、総体柿金気地に、やや鼠色あるいは青みを呈し 肩双方から黒釉のなだれがあって、胴紐のあたりで一線となり 見事な置形をなしています。 仕服は本歌と同じ 有楽緞子(うらくどんす)(写し)が付いています。 有楽緞子(うらくどんす)は名物裂の一種で、この名称は 織田有楽の所持していたことに因んでいます。 一名、常真裂とも言われています。 「常真」とは、織田信長の次男、織田信雄のことです。 縹色経五枚繻子地に白で網目雲と飛鶴紋を織り出しています。 本歌は中国明代の製といわれています。 径 7.5㎝ 高さ 7.5㎝
-
林紅陽 作 萩 肩衝茶入れ 仕服付
¥26,400
SOLD OUT
林紅陽氏の肩衝き茶入れのご紹介です。 茶入れとは茶道で使う主に濃茶をいれる器で 象牙の蓋が付いて、仕服という茶入れを入れる裂地に入っています。 林紅陽氏は、萩焼では有名な作家で、この茶入れもよくできています。 茶入れは一般的に小さく、口造りや全体の造形も難易度が高く 茶入れがしっかりと作れる作家は技術が高いとされています。 上部から全体にかかっているのは、白い釉薬で正面には 白い釉薬の垂れが一本通っています。 胴あたりの中間部分は、萩焼らしい黄土色ですが、少し赤みがかっています。 下部は土そのものの濃い茶色とグレーの釉薬がかかっています。 様々な色が入り組んだ、複雑な風合いとなっています。 こげ茶色の土は粗く、全体にピンホールや表面のひびが所々に見られ 荒々しい、土味を感じて頂けます。 仕服の裂地も「名物裂」と言われる、特に珍重されたものを使う場合が 多くなっています。 「名物裂」とは鎌倉時代から江戸時代に渡来した、特定の染織もので 当時の茶人たちの見識で選ばれたもので、当時の所持者や伝来者の名が 付いたものや、地名や裂地の文様名が付いたものもあります。 この裂地は「俵屋金襴」と呼ばれ、薄い朽葉(くちば)色の地合いに、 茶 萌黄 黄 浅黄などの太、細の縦縞を繻子(しゅす)地で 織り出し、太縞の部分に龍紋を金糸と色糸で紋あげしている錦織の一種です。 俵屋は京都西陣の機屋(はたや)の名で、明朝様式の錦の織法を伝える 唐織を始めたと伝えられています。 胴径 6㎝ 高さ 9㎝
-
山中塗 木製くりぬき 茶入れ 切立 ケヤキ うるし塗 巾着・茶杓付
¥11,000
SOLD OUT
山中塗から木製くりぬきの茶入れのご紹介です。 日本製のケヤキ材をくり抜いて作られていて、接着部分がないため 永年の使用で、接合部分が透いてきたり、剥がれる危険性がなく 非常に高い耐久性があります。 すりうるし塗りで仕上げてあるので、国産ケヤキの美しい木目が 確認できます。 切立の円柱形で無駄のないシンプルな形をしています。 蓋は内蓋と外蓋があり、その密封度はかなり高く作られており 特に外蓋の開け閉めを行うと、その精緻な作りに 職人の技術な高さを直接感じることが出来ます。 それゆえ、内容物に湿気を寄せ付けず、良好な保存状態を 維持することが出来ます。 また、うるしには天然の抗菌効果があるので、雑菌の繁殖を抑え 衛生的な状態を保つことが出来ます。 この茶入れには専用の巾着袋が付いており、 旅先や外出先などに持ち運ぶことが出来ます。 携帯性に優れた、半分に短くした茶杓がついており、抹茶や粉茶など 細かいお茶にも対応出来るようになっています。 お茶以外にも、コーヒー豆や紅茶、菓子類など湿気を嫌う食品にも 使うことが出来、用途は大変広くなっています。 耐久性だけでなく、機能的に作られた、この茶入は永年にわたり 使い続けられるポテンシャルを秘めています。 茶入れ 径 6.5㎝ 高さ 9.5㎝ 茶杓 10.5㎝ × 1㎝ 木製 けやき材 すりうるし塗り
-
丹波焼 市野克明 作 茶入 生野写 中興名物 仕服付
¥63,800
SOLD OUT
中興名物の丹波焼の茶入のご紹介です。 中興名物とは、茶道具の茶入の格付け分類の名称が元来で 大名物、名物に次ぐ名物の一種です。 小堀遠州の選定によるものが多く、茶道具の位置付けを表わします。 この茶入は、有名な「生野」茶入を写して作られたものです。 丹波焼に因んで小堀遠州が同国の名所を銘としました。 小堀遠州から、土屋相模守政直、堀田相模守正亮、江戸町人水野平八へ伝来し 安永の頃、松平不昧の弟三助が購入し、その没後、 松平不昧の什物となりました。 挽家と箱は小堀遠州筆で、外箱が松平不昧の書付となっています。 茶入そのものが、小堀遠州の好みによって作られたもので 穏やかな肩衝に独特の耳が付き、釉立も美しく土味はねっとりしています。 丹波焼のみならず、国焼茶入の代表と言われています。 胴周りに何とも言えない、いい風合の窯変が見られ 侘びた渋い雰囲気が出ています。 精巧に作られた小さな耳が、繊細な感じを出しています。 全体によく整った、大変いい形をしています。 荒磯の柄の仕覆が付いています。 胴径 6㎝ 高さ 9㎝