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輪島塗 前志芸男 作 香合 沈金(ちんきん) 菊桐
¥36,300 税込
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輪島塗から前志芸男 作の沈金の香合のご紹介です。
香合とは、茶道などで使う香を入れておく器で
茶会などでは、床の間に飾られていることが多く、小さいですが
鑑賞の対象になることが多い、大変重要な道具の一つです。
漆器の香合は主に風炉の時季(5月から10月)に使われます。
香自体が練り香ではなく、香木になるためとも言われています。
この香合は黒塗が主体で、蓋の表面に沈金(ちんきん)が施してあります。
「沈金」とは、漆芸技法の一種で、漆面に針彫で文様を施し、その中に生漆を
摺り込んで、そこに金箔を押し込む技法をいいます。
中国宋代に始まり、我が国には室町時代に伝わりました。
こちらの香合も、針彫で菊と桐が非常に細かく彫られ、
その彫りの中に生漆を摺り込んで、その上に金箔を入れて
細かい模様が作られています。
蓋の表面はすき間なく、びっしりと沈金がなされていて
その精緻さに驚かざるを得ません。
熟練の技と高い技術が要される技法です。
菊桐の模様は、桃山時代に盛んに作られた文様で
絵画的な文様と、装飾的な定紋が見事に組み合わせれて
豪華な雰囲気を作っています。
その他の部分は、黒漆一色ですが、蓋と身の合わせ目の部分が
銀色の錫がはめられていて、ぐっと締められています。
径 7㎝ 高さ 2㎝
木製 うるし塗
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